食事と栄養と腸内細菌
バランスのいい食事って?
栄養バランスのいい食事って、何でしょう。
遠い昔に受けた家庭科の授業の記憶では、ご飯、味噌汁、主菜(肉や魚)、副菜(野菜)。
これをカロリー計算し、タンパク質や脂質や炭水化物を考えて、と教わったような。
(間違っているかも、、)
例えば、糖尿病治療食の指導を受けると、多くの病院では、カロリーと栄養を点数化してメニューを考える方法を教えてもらいます。
糖質制限を行っている病院に行けば、カロリーはそんなに厳密にはかることはないと思います。
どちらにしても、糖尿病がよくなれば、その方法がその人に合っていることになりますね。
いろいろな食事
真似できませんが、こういう食事も。
パプアニューギニアの高地に住む人は、食事といえばサツマイモで、タンパク質は祭りの時くらいしか摂らないのに筋肉隆々なんですって。
サツマイモからどこでどうしたらアミノ酸ができてくるのか、知りたいです。腸内細菌の為せる技らしいけど、研究中だそうです。
日本でも、森美智代さんという方が『食べること、やめました』という本で、1日に青汁1杯で過ごしていらっしゃることが書かれています。
この方が青汁だけで健康に過ごせるのは、腸内細菌のバランスが他の人とは異なっていたからだそうです。
手抜きじゃないのよ
毎日毎日続く食事の用意。
料理研究家の土井善晴さんが書いた『一汁一菜でよいという提案』。
この本も面白いです。レシピ本ではないけど、どれも美味しそうですし、見ているだけでもたのしいです。
忙しい時だって、気楽に簡単に。
自分に合った食事を探していきたいです。
最後に、最近読んだ本から。
糖質制限で注意したいことがある。糖質を減らす分、タンパク質と脂質の摂取を増やさなければならないということである。消化酵素の分泌が追いつかないと、タンパク質が不消化になり、腸内で有害物質であるにおい分子が発生しやすくなる。
また、腸内細菌の種類によっても、理想的な食事の割合は変わってくる。人の腸内細菌のバランスは千差万別で、細菌の種類によって、餌にする食事も異なっている。
また、穀類を減らすと食物繊維も減ってしまう。その分、野菜や海藻類などで食物繊維をしっかり摂取しなければ、腸内環境が悪化して、においの原因になる。自己流で、「炭水化物さえ抜けば、肉は無制限に食べていい」と都合のいい解釈をしてしまう人は多いが、むしろ腸内環境も代謝も悪化させ、不健康と悪臭の原因になるので注意したい。
自分の消化・代謝などの体質、それに腸内細菌のタイプによって、理想の食事のバランスは違うとしか言いようがない。全員個性があるのに、全員に当てはまる健康食を見つけようと思うのが、そもそもの間違いだと思う。100人いたら100通りの理想の食事があるはずだ。
自分に合う食事を見つける簡単な方法として、においを指標にしてみてはどうだろう。*1
*1:日本人はなぜ臭いといわれるのか 体臭と口臭の科学 著:桐村理沙