からだの知恵
もう梅雨入り!?
自分用の記録として書いています。
この本では、からだの恒常性についてわかりやすく説明しています。
初版はなんと1932年。第一次世界大戦のころに行われた実験結果などが豊富に載っています。
ウイルスがやっと発見され始めた時代です。歴史を感じます。
からだには何重にも機能がカバーされていて、自然治癒力が備わっている。
この治癒力を当時の言葉で説明した本です。
私がナルホドと思った文を転記します。
からだの知恵とストレス
交感神経を切除した動物は生き続ける。しかし、それは、一年を通じて激しい温度変化もなく、食物のために争う心配もなく、敵から逃れる必要も出血の危険もない、安全な実験室の限られた条件のなかでの話である。・・・
・・・これらの動物がもしも戸外にほうっておかれたら、あるいは食物や安全のために争わなければならなかったら、糖を必要とするときにも血糖は上がらず赤血球は増加せず、内臓の血管が収縮して血圧が上がったり血流がはやくなったりすることもなく、心臓はさほどはやくうたず、筋肉の収縮につごうのよい血液循環の変化も起こらず、アドレニンが分泌されて凝血が速められたり疲労した筋肉につごうのよい変化が起こることもないだろう。299~300ページ *1
今はストレス社会と言われ、ストレスが原因のひとつだろう言われている病気が多くあります。
ストレスがなければ病気もなくなるのかと思いきや、とんでもございませんね。
暑い寒いもストレス。
地球に生きているのですから、ストレスはつきもの。
バランスが大事。
交感神経と副交感神経もバランス。
ストレスとリラックスもバランス。
本来、からだの知恵で上手にバランスをとって生きているのですね。
*1:アドレニンはアドレナリンかな