授乳中の薬

母乳続きです。

 

授乳中、お母さんが薬を飲まないで済めば一番いいのですが、体調を崩したりして薬を飲むことがありますね。

 

そこで薬の注意書きや添付文書を読むと、「母乳に移行する」とか「授乳中の安全性はわからない」とか書かれていることが多いです。

 

製薬会社の情報は、それはそれで大事な情報なのです。

 

 

国立成育医療研究センター

国立成育医療研究センターってご存知ですか?

2002年に国立大蔵病院と国立小児病院が統合されてできた、病院と研究所が一体となったセンターです。

難病の子供や家族に高度先駆的医療を、また胎児~小児~思春期の病気を診る病院です。

 

ここでは持病がある妊婦さんや授乳中のお母さんの薬の相談を受け付けています。

移植をしたとか、難病であったり、持病があるとか、薬を飲み続けなければならない方もいらっしゃるわけで、そういう方が妊娠したり授乳のために薬を途中で中止してしまうのを避けることも、窓口を設けた理由の一つだそうです。

 

妊婦さんの薬についての個別相談は、郵送が必要になります。詳しくは国立成育医療研究センターのホームページからお願いします。

また、下記の「妊娠中・授乳中のお薬Q&A」も参考になさってください。

 

授乳中の薬の相談

製薬会社の添付文書に「動物実験で母乳移行がみられたから」授乳禁止となっていたりします。また、それ以上の実験ができない実情もあります。

 

薬がヒトの母乳にどのくらい移行するのか、確信をもって示すことが難しいです。

 

そこで、このセンターが中心となって母乳への移行量が測定されてきて、安全なものとそうではないものがわかってきたということです。

 

妊娠中の薬の影響と、授乳中の薬の影響では別物と考えたほうがいいとされています。 

  • 妊娠中は胎盤を通して胎児にわたるので、薬の量は比較的多くなります。
  • 授乳中は母乳を介して赤ちゃんにわたるので、薬の量は比較的少なくなります。
  • 混合栄養や離乳が進んでくると母乳摂取量が減ってきます。
  • 月齢とともに乳児の代謝機能が発達してきます。
  • その他、分子量、半減期、タンパク結合率など化学的なこと、過去の事例、その他。

 

これらをふまえて授乳中の薬の電話相談を受け付けているそうです。

また、下記の「妊娠中・授乳中のお薬Q&A」も参考になさってください。

 

ママのためのお薬情報

国立成育医療研究センターのホームページ⇒病院⇒妊娠と薬情報センター⇒妊娠と薬情報センターホームページ⇒ママのためのお薬情報

 

「ママのためのお薬情報」には、これらの項目があります。

    • 授乳中にお薬を使うにあたって知っておいていただきたいこと
    • 授乳中に安全に使用できると考えられる薬(一覧表)
    • 授乳中の使用には適さないと考えられる薬
    • 妊娠中・授乳中のお薬Q&A
    • 授乳と薬の電話相談について

 

 

この一覧表には、母乳移行量がきちんと測定されていて安全に使用できると思われる薬が載っているそうです。

これ以外にも測定されている薬はあるのですが、よく相談を受ける薬を載せてあるそうです。

お薬Q&Aには一覧表以外の薬についても書かれています。

 

痛み止めやアレルギーの薬など、一般的な薬も載っています。参考になさってください。

母乳って?! ヒトミルクオリゴ糖 (ヒト母乳オリゴ糖)って何?

母乳に関するテレビをみたので、母乳ってすごいなぁ!と感心しているところです。

 

哺乳動物はみんな母乳で育ちますが、今考えられている一番原始的な母乳はハリモグラで、汗のように皮膚からにじみ出てくる母乳を飲むんだって。

 

母乳とは

血液中の水分と栄養が、乳房の中にある乳腺に取り込まれて作られたものが母乳。

母乳に入っているものは、水、タンパク質、糖質、脂肪、ミネラル等々で構成されています。

しかし動物の種類によって母乳の構成成分比が異なるんです。

 

寒い海にいるアザラシはすぐに皮下脂肪が必要なので、脂肪分の多いドロドロとしたミルク。

キリンは暑い場所に住んでいて水分が必要なので、サラサラとした水分の多いミルク。

 

牛と人間の母乳は水分が8割で成分比がだいたい似ているのですが、人間のほうが糖質が多いんです。

それは、人間は生まれてから脳がものすごく発達するので糖質の消費量が多いためと考えられています。

 

母乳の成分の移り変わり (初乳から離乳まで)

キリンの母乳は初めから水分の割合が多いのですが、1か月半くらいで赤ちゃんキリンが葉っぱを食べ始めるので、その頃からさらに水分の割合が増えていきます。

そして、300日くらい授乳が続きます。

 

人間の母乳は、生まれてすぐと離乳の頃では成分比がどんどん変化していくことがわかっています。赤ちゃんのからだの成長のニーズに合わせて成分が変わっていきます。

 

母親の食べたものの影響も多少出てくるのでしょうが、母親が意識的に母乳の成分を変えているわけではないですね。

ゲノムに刻まれている遺伝的メカニズムによって母乳の成分が変わっていくのだそうです。

 

母乳の成分 (微量成分)

母乳には水分8割。

残り2割は糖質、タンパク質、脂質、割合としては少ないですがミネラルも入っています。

その他に、抗体、白血球、酵素、ビタミン、ホルモン、RNA、肝細胞などが微量含まれています。

この微量含まれている抗体も、まだ免疫システムがうまく働いていない赤ちゃんを病気からまもる応援しているのですね。

 

母乳の成分 (ヒトミルクオリゴ糖 ヒト母乳オリゴ糖)

さて、母乳成分の糖質のうち約7割が乳糖。

約3割がヒトミルクオリゴ糖 (ヒト母乳オリゴ糖ともいう)。

ヒトミルクオリゴ糖は250種類以上入っています。

 

ヒトミルクオリゴ糖は、大腸にある病原菌の受容体と形が似ていて、細菌が受容体から体内に入るかわりにヒトミルクオリゴ糖にくっついて感染を防いでくれているそうです。

つまり、ヒトミルクオリゴ糖は消化されず大腸まで行き、病原体にくっついて排出してくれる。

また、ヒトミルクオリゴ糖ビフィズス菌のエサにもなるんですって。

だから、母乳で育つと下痢しにくいと言われてるのかな。

 

日本では工業的にヒトミルクオリゴ糖が生育できるようになりました。

今、3種類できているそうです。

でも、まだ日本では認可されていないので、市販の粉ミルクには含まれていません。

海外では数は少ないですが、あるそうです。

これから期待できますね! 

 

母乳があるから哺乳類

哺乳類以外の動物は、卵からかえったらすぐに自力でエサを探さなければなりません。

ですから、エサがある環境の中に卵が産みつけられて生息しているんですね。

 

ところが、哺乳類は生まれてからしばらく母乳で育ちますので、生育できる環境が広がったそうです。

そうだったのか~! 母乳ミラクルですね。

マスクしてもニッコリ

マスク生活が始まって1年半。

マスクは身近な存在になりましたが、使うことで困ったことが起きているそうです。

〇HKのガッテンで放送していた解決策ををメモします。

 

マスクと口臭対策

マスクしていると口呼吸になりがち。すると口が乾燥し、乾燥により舌に細菌が増えてしまうんですって。もともとある舌苔が増えてしまうそうです。(舌苔はだれにでも普通にある)

また、マスクしていると口や舌を動かさなくなるので、舌をきれいにする唾液の分泌量が減ってしまうことも舌に細菌が増える一因に。

  • 対策 1日3~5回アメをなめる。アメは噛まない。(虫歯対策はシュガーレス)
  • アメをなめることで自然と口を閉じ、舌を動かすので唾液分泌を促します。

 

マスクと顔のたるみ

マスクして会話していると、顔の大頬骨筋(だいきょうこつきん)という顔のたるみに関係する筋肉を使っていないそうです。使わないと、頬の一番膨らむ頂点が徐々に下がってきてします。つまり老け顔に。。

口周りの運動不足を解消しましょう。

  • 対策 ニパニパ体操を1日10回 (マスクしたままでもできます)
  1. 口を「にー」と開いて口の端を上げて5秒保つ。
  2. 5秒たったら口を「ぱ」と脱力する。

 紫外線対策

マスクで紫外線対策している気がしていましたが、意外なことに紫外線遮断効果は小さいのだそうです。

日焼け止めクリームに「SPF50+」と書いてありますが、マスクの効果は「SPF4」くらいの効果だそうです。

 

 

授乳中の帯状疱疹

帯状疱疹って

最近、帯状疱疹になったという話を二人続けて聞きました。しかも授乳中の人。

直接本人に会ったわけではないですが。

 

授乳中の帯状疱疹はつらいよね。

出産から育児に突入し疲れたとか言ってられないところに、コロナ禍もあるし、こんな時だと親御さんのヘルプも難しい人もいるでしょうし。

帯状疱疹って免疫が下がったときに、からだの中に潜んでいた水ぼうそうウイルス(水痘ウイルス)が出てきて水疱を作ってしまうわけで。

 

今は治りが少し早くなる抗ウイルス薬がありますが、授乳中の人は考えちゃいますよね、きっと。

 

抗ウイルス薬は、メーカーが出している添付文書には「乳汁中に移行ある」と書かれています。

 

国立成育医療研究センターでは、授乳中に服用しても大丈夫だよ、という薬を公表しています。

その中に水痘ウイルスにも効く抗ウイルス薬があるので、飲むと飲まないよりも少し早めに治せるといいます。

 

しかしです。

お医者さんに赤ちゃんとの接触を避けるようにと言われると。

どうしたらいいのかな。

 

ところで、2012年(平成26年)から水痘ワクチンが1~3歳で定期接種になっています。定期接種が始まる前は任意接種でしたので、水ぼうそうは保育園や小学校低学年では「今、流行っています」とお知らせがあったような。口コミだったかな。

 

まだ水ぼうそうにかかったことのない子は、水ぼうそうにかかって熱が下がって元気になってきた子と一緒に遊んで移してもらう、なんてことやってました。

ワクチンがなかった頃に育ったお母さんたちが子育てしていました。

ワクチンがない時代のほうがずっと長かったですからね。

はしかと水ぼうそうおたふく風邪は、ほとんどの子が1回はかかるものでした。

自分だって、近所の子だって、親戚だって、みんなそうでした。

 

病気が重篤になる方もたくさんいたはずですが、ネットが無かったので遠い話でした。

その頃に授乳中に帯状疱疹になった人はどうしていたのでしょう。

わたしのまわりには授乳中に帯状疱疹になったという人がいないのです。。

 

多分、帯状疱疹なんて認識していなかったのかな。

たちの悪い虫刺されだと思っていたかも。

もし帯状疱疹という言葉を知っていても、ネットが無いので症状すら想像の範囲でしたから。

 

 それでもなんとかなっちゃって、今も元気に過ごしています。

 

 

 

新しい傷の治し方 湿潤療法 ラップ療法

けがしたら、消毒して絆創膏はりますね。

でも、かさぶたがはがれて再び傷ができてしまったり。

かさぶたがガーゼにくっついてまた傷を作ったり。

 

最近では、かさぶたを作らない湿潤療法・ラップ療法があります。

 

消毒薬を使わず、水道水で洗い流し、乾かさない(湿潤状態)でかさぶたを作らないで治す方法です。

 

傷ができると

  • 傷口から浸出液が出てきて、それが乾くとかさぶたができます。かさぶたが傷を保護し、中の乾燥を防ぐ役割をしています。
  • しかし、かさぶたがはがれたり、ガーゼがくっついてしまったりすると治りが遅くなってしまいます。
  • かさぶたを作らずに、ガーゼを使わず、ラップやハイドロコロイド素材絆創膏でピッタリおおい乾燥を防ぐと湿潤状態になり、傷が早くきれいに治ることがわかりました。

 

浸出液とは

  • 傷口からジクジク出てくる透明な液体が浸出液。血小板やマクロファージの他に皮膚を再生する材料がいっぱい含まれています。

傷口は

  • 傷口は浸出液でおおわれて適度な湿度を保つと治りが早くなります。(乾かさない)
  • 浸出液や死んだ細胞がたまると細菌が増えやすくなるので、毎日ラップを取り換え、傷を水道水で洗い被覆材を取り換えます。

 

消毒液は使わない

  • 消毒液を使っても殺菌効果は一時的で、また増えてきます。
  • 消毒液を使うと、感染に対応する白血球やマクロファージが消毒液で傷つき、感染の対応が遅れます。
  • 傷口の再生をになう細胞が消毒薬で障害を受けて治りが遅くなります。

 

ラップを使う場合

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ラップと白色ワセリン 

白色ワセリンはなくてもOK

  1. 水道水で傷のよごれを洗い流す。

  2. 水をポンポンと拭き取る。
  3. ラップなどの被覆材をはる。(ラップに白色ワセリンを塗ると痛みがラクになる)
  4. ラップは絆創膏でとめる。ただしラップ内に浸出液をためないように、出口を作る。(ラップの外枠をピッタリ全部おおわない)
  5. 包帯があれば巻く。
  6. 毎日傷を洗いラップを取り換える。浸出液の多い場合は1日2~3回。

 

ハイドロコロイド素材の絆創膏の場合

 

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他にも色々あります
  1. 水道水で傷のよごれを洗い流す。
  2. 水をポンポンと拭き取る。
  3. 市販のハイドロコロイド素材の絆創膏をはる。これには白色ワセリンを塗らない。
  4. 使用方法・禁止事項・使用上の注意をよく読んで、使ってください。

 

キズパワーパッドを使ってみると

  1. 浸出液は絆創膏が吸収してその部分が白っぽくふくらむ。良くなってくると白い部分が小さくなってくる。
  2. 自分で使うときには、浸出液がいっぱい出ているとか、痛いとか、ズキズキするとなどすぐわかり、こまめに傷を洗ってパッドを新しいのにはりかえることができますが。。
  3. 子どもは自分の症状をうまく伝えられないですね。
  4. 1日1回以上は浸出液があふれていないか、痛みがひどくなっていないか等々みたほうがいいと思います。
  5. 高齢者によっては、はって安心してしまうかも。うーん難しいですね。

 

他にも

  • 様々なハイドロコロイド素材のテープがあります。もっと安い価格のもあります。
  • 台所の三角コーナーで使ったりする穴あきポリ袋とオムツや生理用品などの吸水シートで作る方法も本で紹介されていました。

注意すること

  •  深い傷、ギザギザの傷、傷の奥にガラスやゴミが残っているとき、動物に噛まれたときにはすぐに医療機関にかかる。
  • 絆創膏やラップのかぶれに注意。はる場所をずらしたり、絆創膏の種類をかえてみる。
  • 赤くはれてきたり、熱をもったり、ズキズキしり、黄色い膿がでてきたら、細菌感染している可能性が高いので医療機関を受診する。
  • 糖尿病や閉塞性動脈硬化症などの血行障害のある人は医師に相談。

 

 

よごれを水道水で洗う、ラップは毎日とりかえるのがポイント。

新しいいろいろタイプのハイドロコロイド素材のテープが出てきています。

 

 

  • 水島章浩著「自分で行うとっさの傷の手当て」ラップ療法が詳しく説明されています。
  • 水島章浩著「スキンテアハンドブック」高齢者の傷や褥瘡のラップ療法。こちらは介護する人向けです。
  • 入江康仁著「湿潤療法の考え方、使い方」専門家向けですが、湿潤療法がわかりやすく詳しく説明されています。
  • 静岡大学病院保健センター ホームページ「傷の手当 湿潤療法
  • 夏井睦氏のホームページ「新しい創傷治療」は随時更新されています。

 

 

 

 

 

からだの知恵

もう梅雨入り!?

自分用の記録として書いています。

 

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からだの知恵 この不思議なはたらき W・B・キャノン著 1932年初版

 キャノン氏(1871年~1945年)はアメリカの生理学者

この本では、からだの恒常性についてわかりやすく説明しています。

初版はなんと1932年。第一次世界大戦のころに行われた実験結果などが豊富に載っています。

ウイルスがやっと発見され始めた時代です。歴史を感じます。

からだには何重にも機能がカバーされていて、自然治癒力が備わっている。

この治癒力を当時の言葉で説明した本です。

 

私がナルホドと思った文を転記します。

 

からだの知恵とストレス

交感神経を切除した動物は生き続ける。しかし、それは、一年を通じて激しい温度変化もなく、食物のために争う心配もなく、敵から逃れる必要も出血の危険もない、安全な実験室の限られた条件のなかでの話である。・・・

・・・これらの動物がもしも戸外にほうっておかれたら、あるいは食物や安全のために争わなければならなかったら、糖を必要とするときにも血糖は上がらず赤血球は増加せず、内臓の血管が収縮して血圧が上がったり血流がはやくなったりすることもなく、心臓はさほどはやくうたず、筋肉の収縮につごうのよい血液循環の変化も起こらず、アドレニンが分泌されて凝血が速められたり疲労した筋肉につごうのよい変化が起こることもないだろう。299~300ページ *1

今はストレス社会と言われ、ストレスが原因のひとつだろう言われている病気が多くあります。

ストレスがなければ病気もなくなるのかと思いきや、とんでもございませんね。

暑い寒いもストレス。

地球に生きているのですから、ストレスはつきもの。

バランスが大事。

交感神経と副交感神経もバランス。

ストレスとリラックスもバランス。

 

 

本来、からだの知恵で上手にバランスをとって生きているのですね。

 

 

 

*1:アドレニンはアドレナリンかな