アセトアミノフェン
解熱剤 アセトアミノフェン (商品名:カロナールなど)
ニュースで、新型コロナにかかる人が増えてカロナールが不足気味になるかもと言っていました。
コロナにかかったら、カロナールで何とかしよう、というようにも聞こえてしまって。
カロナールで治るわけではありません。
解熱剤って、体温が高くなってつらいときに使ってくださいね。
風邪ひいて(カラダにウイルスが入って)カラダがウイルスをやっつけようとする時に、体温はあがります。
ウイルスは高い温度では増えにくくなるといわれています。
また体温が上がると免疫機能が活発になり、ウイルスなどと戦う働きが高くなる、といわれています。
ちょっと目にしたのは、熱が上がる前に解熱剤を飲んでおくとか、、。これはNG。
カラダが熱を上げてウイルスと戦おうとしているのですから、ここで解熱剤を飲むのはカラダに大きな負担となってしまいます。
また、市販の風邪薬にもアセトアミノフェンが含まれているものが多いですから、解熱剤と風邪薬の両方からアセトアミノフェンを飲んだら多すぎです。
多すぎてカラダの負担になってしまいます。
もちろん、持病の種類によっては、早めに解熱剤が必要な方もいらっしゃいます。主治医の指示に従って服用してください。
どなた様も熱が高いときには、こまめに水分と塩分の補給をお願いします。
これ大切です。
熱中症
熱中症で熱が高いとき、解熱剤は効果ないと言われています。
熱中症は脳の体温中枢がうまく働かなくなっているらしいのです。
アセトアミノフェンは脳の体温中枢に作用して熱をさげる薬です。体温中枢を治すわけでわありません。(紛らわしいですね)
この時には、カラダを冷やす。水と塩分をとる。
もし自分で水を飲めないようなら医療機関に行くことが必要です。
熱中症、我慢は大敵。遠慮しないで即行動です。
食事と栄養と腸内細菌
バランスのいい食事って?
栄養バランスのいい食事って、何でしょう。
遠い昔に受けた家庭科の授業の記憶では、ご飯、味噌汁、主菜(肉や魚)、副菜(野菜)。
これをカロリー計算し、タンパク質や脂質や炭水化物を考えて、と教わったような。
(間違っているかも、、)
例えば、糖尿病治療食の指導を受けると、多くの病院では、カロリーと栄養を点数化してメニューを考える方法を教えてもらいます。
糖質制限を行っている病院に行けば、カロリーはそんなに厳密にはかることはないと思います。
どちらにしても、糖尿病がよくなれば、その方法がその人に合っていることになりますね。
いろいろな食事
真似できませんが、こういう食事も。
パプアニューギニアの高地に住む人は、食事といえばサツマイモで、タンパク質は祭りの時くらいしか摂らないのに筋肉隆々なんですって。
サツマイモからどこでどうしたらアミノ酸ができてくるのか、知りたいです。腸内細菌の為せる技らしいけど、研究中だそうです。
日本でも、森美智代さんという方が『食べること、やめました』という本で、1日に青汁1杯で過ごしていらっしゃることが書かれています。
この方が青汁だけで健康に過ごせるのは、腸内細菌のバランスが他の人とは異なっていたからだそうです。
手抜きじゃないのよ
毎日毎日続く食事の用意。
料理研究家の土井善晴さんが書いた『一汁一菜でよいという提案』。
この本も面白いです。レシピ本ではないけど、どれも美味しそうですし、見ているだけでもたのしいです。
忙しい時だって、気楽に簡単に。
自分に合った食事を探していきたいです。
最後に、最近読んだ本から。
糖質制限で注意したいことがある。糖質を減らす分、タンパク質と脂質の摂取を増やさなければならないということである。消化酵素の分泌が追いつかないと、タンパク質が不消化になり、腸内で有害物質であるにおい分子が発生しやすくなる。
また、腸内細菌の種類によっても、理想的な食事の割合は変わってくる。人の腸内細菌のバランスは千差万別で、細菌の種類によって、餌にする食事も異なっている。
また、穀類を減らすと食物繊維も減ってしまう。その分、野菜や海藻類などで食物繊維をしっかり摂取しなければ、腸内環境が悪化して、においの原因になる。自己流で、「炭水化物さえ抜けば、肉は無制限に食べていい」と都合のいい解釈をしてしまう人は多いが、むしろ腸内環境も代謝も悪化させ、不健康と悪臭の原因になるので注意したい。
自分の消化・代謝などの体質、それに腸内細菌のタイプによって、理想の食事のバランスは違うとしか言いようがない。全員個性があるのに、全員に当てはまる健康食を見つけようと思うのが、そもそもの間違いだと思う。100人いたら100通りの理想の食事があるはずだ。
自分に合う食事を見つける簡単な方法として、においを指標にしてみてはどうだろう。*1
*1:日本人はなぜ臭いといわれるのか 体臭と口臭の科学 著:桐村理沙
太陽光 新型コロナウイルス
太陽光でビタミンD
太陽光が皮膚に当たることで、皮膚ではコレステロールを材料にビタミンDが作られます。
これは直射日光です。窓越しではなくて。また、日焼け止め塗ると、ビタミンDを作る紫外線が遮られてしまいます。
ビタミンDは、肝臓や腎臓で活性化されてカラダのあらゆる場所で働くことがわかっています。
食べ物からとったビタミンDも小腸から吸収されて、同じように働くそうです。
太陽光の効果
また、太陽光でコロナウイルスのRNAが壊れる、つまりコロナウイルスが不活性化されるそうです。
エアロゾルになったコロナウイルスの半減期は、21-24℃ 湿度20% 太陽光で1分半だそうです。
外に出て散歩、いいですね。
飛沫感染 エアロゾル感染
この新型コロナで、今までにないワクチンや薬が登場しています。
新生活習慣としてマスクや消毒が生活の中に入ってきています。
今わかっていること
初め飛沫感染と言われていた新型コロナが、エアロゾル感染と言われ始めています。
飛沫感染だったら、会話やくしゃみの飛沫水分に付着しているウイルスを吸い込むことで感染しますので、ソーシャルディスタンスで防げるはず。
エアロゾル感染だったら、飛沫の水分が蒸発した後にもウイルスが漂っているわけですから、換気で濃度を薄めることがとても重要になってきます。
これからわかってくることもたくさんあると思いますので、新情報をキャッチしたら柔軟に対応していきたいです。
むかし話
20年くらい前でしょうか。
60歳代のひとが病院で血液検査を受けてコレステロールが標準より高くて、コレステロールを下げる薬が出されました。
そして食事は、野菜を多めに、肉は少なめ、刺身だったら4切れくらい、と言われました。
今ではコレステロールは少し高めのほうが長生きすることが分かってきていますし、高齢になっても肉を食べている方が認知症予防や筋肉を維持することが分かっています。
また、年齢が上がるほど食べたものの吸収力が落ちてくるので、ある程度量も必要になるそうです。
もちろん、食べたくないのに無理に食べる必要はないのですが、、。
20年経っても以前医師に言われた「野菜多め、肉は少なめ、刺身だったら4切れ」が強く印象に残っていたりすると、高齢になってから習慣を変えることが億劫になってしまうことがあります。
また、20年経って健康であるならば、その人に適した習慣なのですね。
何が正しい?
正しいか間違っているか、で判断するのは難しいものです。
どの人も、考え方や立場や背景が違います。
今は正しくても、時間とともに古い情報になり、組織が大きいほど方向転換に時間がかかることもあるでしょう。
渦中にいると見えないものも、過ぎてみればわかることもたくさんあるはずです。
視野を広げるといいという人もいます。
今の自分が納得できる情報を得て、判断していくように心がけています。
また、納得のできる新しい情報が出てきたら柔軟に対応していきたいです。
骨の健康
骨の健康
病院で働いている人が言ってました。
この冬は骨折で運ばれてくる人が多い気がする。家にいる時間が増えたせいかもしれない、と。
買い物を控えたり、寄り道を控えたり、外遊びを控えたり、在宅ワークになったり、今までとは違う過ごし方でしたからね。
社会全体が窮屈な感じで、動くことが抑えられてしまいました。
カラダを動かす機会が減ってしまったのかも。
骨を強くする
1 かかと落とし
諏訪中央病院の鎌田實医師が勧めているのが『かかと落とし』です。
かかとを3秒くらい上げた後、かかとをストンと落とします。すると衝撃が骨を再生する骨芽細胞に刺激を与えて強い骨を作り、骨密度を改善していくそうです。
1日30回以上が目標。
1日にたくさん行うより、毎日コツコツと続けることが大事だそうです。
ただし、膝などの関節に病気がある人や、骨粗鬆症になっている人、高齢の方は医師に相談してから行ってください。
2 日光浴とビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収率を高め、骨代謝を正常化します。
(ひと昔前は、ビタミンDは骨代謝の働きがメインに知られていたのですが、今ではカラダのあらゆる働きを調節する物質とされています。)
日光でビタミンDを作るには、窓越しではなく、直接日光に当たりましょう。
ボストン大学医療センターのホリック医師によれば、当たってから24時間以内に肌がうっすらと赤くなる程度の強さの日光を、体表面の6~10%に浴びるとよいとしています。
そのうえでさらに血中ビタミンD濃度を高めるためには、前述の強さの日光を体表面の20%に浴びると有効だとしています。体表面の20%がどれくらいかというと、腕や下肢、顔、手などに日が当たれば大丈夫ということです。
時間的にはどうかというと、一般成人では春・夏・秋の3シーズンの間に1000~1500分、つまり毎日約5分間、もしくは10~15分を週2~3回で十分とされています。
もちろん冬も日光に当たった方がよいことは言うまでもありません。*1
イワシや干し椎茸など、食べ物にもビタミンDが豊富なものがあります。
日光の量が少ない冬には食べ物から美味しくゲットできます。
食べ物と健康 タンパク質、鉄、ビタミン
タンパク質と鉄
体の不調によっては、タンパク質や鉄の不足が影響している場合があるといいます。
ウツウツやイライラなど、食事の改善でよくなる場合があるというのでやってみる価値はあるかも。
特に女性は生理が始まった時から鉄が足りていないひとが多いそうです。
血液検査しても貧血とは表示されないのですが、フェリチンという貯蔵されている鉄が少なく、カラダがうまく働いていない。
閉経すると徐々にフェリチン値が上がっていく場合が多いそうです。
鉄はビタミンCと一緒にとると吸収がよくなると言われています。
鉄分の多い牛肉やレバーなどをフレッシュな野菜と食べると効果的。
レバニラ炒めって、健康の味方なのですね。
朝たん
NHKのガッテンで放送されていた『筋肉増強 魔法の言葉 今こそ「朝たん」』の放送では、タンパク質は朝昼夕それぞれの食事で十分に摂ることで内蔵と筋肉は維持されていくと言っていました。
臓器も免疫も筋肉もタンパク質でできています。
おとなの場合、食べる量の目安は1食につきタンパク質20g。
タンパク質20gは肉80gに含まれる量。
タンパク質の多い食べ物は、ガッテンのホームページに詳しく載っています。
腸内細菌とビタミンB群
ビタミンB群によって、食べたものがカラダのエネルギー代謝に活用されることができます。
厚生労働省のe‐ヘルスネット『腸内細菌と健康』では、腸内細菌についてわかりやすく書かれています。
腸内細菌叢が良好だとメリットがいっぱい!
腸内細菌が好ましい状態であるかどうか、便を観察してみましょう、と書かれています。
善玉菌がたくさん酸を作っていると、色は黄色から黄色がかった褐色で、においがあっても臭くなく、形状は柔らかいバナナ状が理想です。
逆に黒っぽい色で悪臭がある便は、腸内細菌のバランスが悪くなっている状態です。
腸内細菌によってビタミンB群が作られますので、好ましい状態にしたいものです。
もちろん、ビタミンB群が豊富な食べ物、例えば肉やレバーなどを美味しくいただきましょう。
日光浴でビタミンD
天気の良い日には外に出て散歩するのもいいですね。
皮膚に日光が当たることで体内でビタミンDがつくられます。
北海道から沖縄まで、四季によって日光の強さはさまざまです。
強い日光に長時間当たるのは控えたほうがいいのでしょうが、場所によって冬には不足しがちになるそうです。
ビタミンDは骨を作るのに必要なだけでなく、筋肉にも免疫にも必要です。
食べ物では、鮭やイワシや干しシイタケなどに多く含まれています。
生活は毎日続くもの。できる範囲で大丈夫。
食べ物の知識と知恵も、カラダをまもるアイテムになりますね。
コロナワクチン
今日のニュース
『政府はワクチン接種の前倒しを進める一方、これまで対象外だった12歳未満への接種も早期に始める考えを示した。』
3回目接種について、高齢者接種の前倒しを進めるとのこと。
オミクロン株は子供の感染も多く見られることから、12歳未満の子どもに対しては、希望者にできるだけ早くワクチン接種を開始するそうです。
これからどうする?
テレビや新聞を見ていると、早くワクチンを接種してコロナと戦おうという流れに同意できます。
コロナで困っている人がいっぱいいるし、コロナの後遺症で困っている人もいるし、何とかしなくては大変なことになる。
しかし、臨床に携わっているお医者さんたちやウイルスの研究者たちの話を本やSNSで知ると、テレビや新聞以外の情報が見えてきて、本当にこれでいいのか考えてしまいす。
コロナワクチンの副反応?歳のせい?
去年の話です。
高齢者が2回目のワクチン接種して、その日は元気で無事2回目が終わってホッとしていたのですが、翌日うまく動けなくなって救急搬送されたという話。
てっきりワクチンの副反応かと思って病院でも伝えたそうですが、ワクチンについてはノーコメント。頭も異常なし、骨折もしていないし、様子を見てくださいと。
で、『無事』帰宅したそうです。
その時は副反応だと思っていたけど、時間が経ってカラダがもとに戻ってくると、忘れてしまうというか、どうでもよくなってしまうと。
歳のせいなのでしょう、か。